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2008年9月

2008年9月28日 (日)

トンボの産卵

今回は「産卵」についてのメモ

flag トンボの産卵には 「産卵管」によるものと  「生殖弁」によるもの とがあります

  • 「産卵管」により産卵するトンボ
    均翅亜目(イトトンボ科など)  ムカシトンボ科
    不均翅亜目の内 ムカシヤンマ科 と ヤンマ科
       
  • 「生殖弁」により産卵するトンボ
    不均翅亜目の サナエトンボ科  エゾトンボ科  トンボ科 
    オニヤンマ科の内ミナミヤンマ亜科 
      

flag 「産卵管」による産卵
 産卵管は注射針のようになっており 植物の茎などに差し込んで 
1個ずつ産みつけます
そのため卵は 外敵からの危険にさらされることはありませんが
産卵中の♀は 鳥や蛙などに襲われる危険が高くなります
卵の形は 細長いソーセージ形
   
flag 「生殖弁」による産卵
生殖弁による産卵は飛びながら腹の先端で水面を叩き 開いた生殖弁から
卵を放出します (打水産卵) 中にはナツアカネのように 空中で腹の先端を
振るだけで産卵する (打空産卵) トンボもいます
多くの卵は水底に沈みますが 水中の外敵に捕食される為 生存率は低くなりますが
産卵中の♀は 外敵に襲われてもすぐに逃げることが出来るため 危険を回避できます
卵の形は 丸いボール形 または ラグビーボール形

flag 産卵にみるトンボの進化は 産卵管から生殖弁による産卵へと向かっているようです

   

▼ 産卵管によるギンヤンマの産卵
Sanran_2

▼ 産卵管によるクロイトトンボの産卵
Sanran_1

▼ 生殖弁によるコノシメトンボの打水産卵
Sanran

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2008年9月27日 (土)

トンボの交尾

トンボの交尾はわかるものの どちらが♀で♂なのか・・・
♀と♂が識別できれば 上が♂ 下が♀ とわかりますが
ではその姿は どんな生態によるものなのか・・・
トンボ初心者として 交尾についてメモします

♂の生殖口は 腹の先端にあるのですが しかし腹の先端は
連結する時に♀の首などをつかんでいる為に 交尾には使えません

そこで♂は あらかじめ精子を 腹の付け根にある副生殖器に移しておき
♀と連結した際に ♀の腹の先にある生殖口を この副生殖器に合わせることで
交尾を成功させています

また 交尾によって すぐに受精が行なわれるのではなく
♀は交尾のあと ♂の精子を体内にためておいて
産卵の間際に 卵を受精させる仕組みになっています
そのため♂は 交尾の際に もし♀の体内に他の♂の精子が残っている場合には
それをかき出したり 受精しにくい位置に押しやったりして
自分の精子を受精しやすい場所に置く(精子置換)ようです

交尾のあと♂は ♀が他の♂に奪われないよう 産卵を終えるまで連結したり
♀の上空でホバリングするなどして見守っているようですが なかには
連結や見張りをしないで 別の♀との交尾の回数を増やすことで
自分の子孫をより多く残そうとする♂もいるようです

キイトトンボ                    クロイトトンボ 
Koubi Koubi_1 Koubi_3 Koubi_4
シオカラトンボ                   コノシメトンボ 

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2008年9月23日 (火)

幼虫 「アゲハ」と「クワコ」

それが何の幼虫であるか 正体を判断することは
知識や観察体験のない私には とても難しいことです
頼りになるのは図鑑ですが しかし そこでも間違えてしまいました

先日のこと いつもの公園の里山で 桑の葉に「幼虫」を見つけました
図鑑で調べると「アゲハ」の4齢幼虫のようでした
しかし後日 くわしい方から「クワコ」の幼虫ですと 教えて頂きました
幼虫のおしりに突起があることや 食草が桑の葉であることなどが
判断する際のポイントとのことでした

同じ図鑑で調べてみると その通りでした
「アゲハ」の幼虫は からだ全体に小さな突起があり 食草は柑橘類の葉
桑の葉の上で見つけた時 その幼虫は名前を教えてくれていたようです

▼ クワコ幼虫 食草はクワ科(ヤマグワ クワ)の葉
200800914_kaiko_ageha_4rei

  flag クワコ(カイコガ科)  野生のカイコ 
    食草の枝に繭を作って蛹化
    羽化した成虫はクワの枝に卵を産む、卵で越冬

▼ アゲハ4齢幼虫 食草はミカン科の葉
200800920_ageha
(後日 里山のミカン科の木の葉の上で見つけました)

  flag アゲハ(アゲハチョウ科) 蛹で越冬 
    成虫は寒冷地で年2回、暖地に向かうほど発生回数を増やす
    春季はツツジ類、夏以降はアザミ類・ヤブガシラ・彼岸花などで吸蜜
   

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2008年9月21日 (日)

ショウジョウトンボ 色抜け

9月初めのこと
公園里山の田んぼで稲の葉に止まっていた赤トンボを撮りました
翅の付け根側がオレンジ色であることや 足や翅の縁紋が赤いことから
ショウジョウトンボのオスのようですが
体全体に赤い色が抜けていました
この色抜けがどんな理由によるのか気になっていたのですが・・・

先日Tさんと 「ミヤマサナエ」でお会いした際に ちょっと聞いてみました
写真を見て頂いたところ 「成熟途中で色がついていないのではなく 
色素が足りなくてまだら模様になっているように思えます」とのことでした
人間社会からのなにかの影響によることなのかどうか気になるところです
珍しい例のようですので 記事としました

▼ ショウジョウトンボ 色抜け固体
20080902_shojotonbos1024
長池公園にて   9/2撮影

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2008年9月20日 (土)

トンボ「交雑種」の交尾

「マユタテアカネ」と「コノシメトンボ」との「交雑種」・・・

先日 公園でミヤマサナエを見た際にお会いしたTさんが
9月10日のご自分のブログで この「交雑種」の写真を紹介されています

ブログの記事を読んで、「交雑種」は「マユタテアカネ」と「コノシメトンボ」の
どちらと交尾するのだろうかと 思っていましたが・・・

一作日のこと 公園の姿池でこの「交雑種」に大変よく似た♂のトンボと
「コノシメトンボ」♀とが交尾しているところを見つけ 写真に撮ることが出来ました

「交雑種♂」と「コノシメトンボ♀」との間に生まれるトンボは
どのような生態・形態を持って生まれるのでしょう

20080917_kouzatusyu3
長池公園にて 9/17撮影

flag   「交雑種」メモ   (9/21追記)

トンボの交雑は、同属間でのみ起こるようです
また、交雑種は生殖能力を持たないと言われていたようですが
例えば、2006年に同じギンヤンマ属のギンヤンマとクロスジギンヤンマとの
交雑種スジボソギンヤンマ♀の産卵とその羽化が確認されるなどしたことで
実際には 交雑種にも生殖能力を持つ種がいるものの、これまで交雑種の産卵や
羽化した個体が確認されていなかっただけではないかとの意見もあるようです

※ 2006年12月22日付の高知新聞には、四万十市のトンボ自然公園で
  ギンヤンマ属のギンヤンマとクロスジギンヤンマとの交雑種スジボソギンヤンマ♀の
  産卵とその羽化が確認されたことで、生殖能力を持つ交雑種のいることが実証された
  との記事が掲載されています
  高知新聞 http://www.kochinews.co.jp/0608/060822headline06.htm

※兵庫トンボ研究室会誌(Vol.8 Vol.9 Vol.10など)には、いろんなトンボの
  交雑に関する写真が掲載されています  http://hyogo.odonata.ne.jp/index.htm

    例:スジボソギンヤンマ♂ × ギンヤンマ♀の連結産卵
        ベッコウトンボ × ヨツボシトンボの交雑個体
        オオアオイトトンボ♂ × モノサシトンボ♀の連結
        オツネントンボ♂ × アオイトトンボ♀の連結
        アキアカネ♂ × ウスバキトンボ♀の連結 など

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2008年9月16日 (火)

ミヤマサナエ

ホームページ「長池公園生き物図鑑」に「ミヤマサナエ」が投稿されました
まだ見たことのないトンボでしたので 翌早朝 小雨の中 出掛けてきました

公園里山を廻って 再び築池の歩道入口に戻った時には 雨も上がり
歩道から姿池へ下りて 池の縁沿いに歩き
せせらぎ遊歩道の入口手前の池にさしかかったところ
縁石にそれほど大きくない黒いトンボが止まっているのに気付きました

写真で見る「ミヤマサナエ」は黒い体色に黄色の縞がありますから
オニヤンマのように 体が大きいものと想像していました
目の前のトンボは はたして何なのかしら と思っていると
せせらぎ遊歩道から カメラをかついでTさんが現れ トンボを見るや
「ミヤマサナエです」と 教えてくださいました

▼ ミヤマサナエ(サナエトンボ科)
200800914_miyamasanae
長池公園姿池にて 9/14撮影

flag ミヤマサナエ
   ・サナエトンボ科
   ・腹先端がふくらみ 第8節にのみ黄色い縞がある
   ・後肢の腿節が長く トゲがある
   ・平らな姿勢で止まり 飛び立ってもすぐに止まる
   ・幼虫は川の中・下流域で羽化し 夏場は山ですごし 
        夏のおわり 川を下って産卵
   ・産卵は短い生殖弁で放卵

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2008年9月12日 (金)

豆桜

今朝の公園散歩の途中、駐車場裏の遊歩道で 桜を見つけました。

爽やかな9月の風にゆれていました。

▼ マメザクラ(豆桜 別名:富士桜) バラ目、 バラ科
20080912_mamezakura
長池公園にて am7:40

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2008年9月11日 (木)

トンボの翅の「四角室」「三角室」

トンボの翅の精緻な模様を 間近で観察したことはありませんが
トンボの種類によって 翅のつけ根側の模様に特徴があるようです
それが 「四角室」 「三角室」・・・

手元の図鑑によると 日本にいるトンボの種類は 約200種
翅の特徴から 次の3つのグループに分かれる とあります

  1. 均翅亜目(きんしあもく)   
       前後の翅の 形・大きさがほぼ同じ 翅のつけ根側が細い
       ほとんどの種が翅を閉じて止まる(一部開いて止まる)
       イトトンボやカワトンボなどの仲間
      
  2. ムカシトンボ゙亜目       
       翅の形は均翅亜目に似ている
       半開きで止まり やがて閉じる
       ムカシトンボの仲間
       
  3. 不均翅亜目(ふきんしあもく) 
       前後より後翅の方が幅が広い 
       翅を開いて止まる
       アカトンボ・ヤンマなどの仲間

flag グループ毎のトンボの翅のつけ根側の模様には次の特徴があります
       
  ・均翅亜目・ムカシトンボ亜目では 「四角室」と呼ばれる模様があります 
    種によって形が異なり くさび形、長四角、少し細長で中に横脈が2~3本、
    細長で中に多数の横脈、太短い四角で中に横脈がないか 又は1本、など

  ・不均翅亜目では 「三角室」 と呼ばれる次のような模様があります
    サナエトンボ科      前後の翅共に横長でほぼ同じ形
    オニヤンマ科          〃
    ヤンマ科            〃
    エゾトンボ科・トンボ科  後翅に比べて前翅の三角室は縦長    

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

今夏に撮ったトンボの写真の中から 四角室や三角室が写っているものを
載せてみました

flag 均翅亜目の四角室 

▼ アオイトトンボ科 アオイ トトンボ 三角のように見えますが四角のくさび形Aoitotonbo

▼イトトンボ科 クロイトトンボ
Kuroitotonbo

flag 不均翅亜目の三角室 

▼オニヤンマ科 オニヤンマ 
前後の翅の三角室が横長でほぼ同じ
Oniyanma

▼ヤンマ科 ヤブヤンマ
Yabuyanma

▼トンボ科 赤とんぼの仲間 前翅の三角室が縦長 後翅は横長
Akatonbo

▼エゾトンボ科 オオヤマトンボ
Ooyamatonbo

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2008年9月 5日 (金)

オオヤマトンボ

公園中央の大きな池の水面を 風が流れるように過ぎてゆく オオヤマトンボ・・・
体が大きく 黒地に黄の縞模様があるなど、オニヤンマ(オニヤンマ科)や
コオニヤンマ(サナエトンボ科)と似ていますが エゾトンボ科の仲間のようです

水面近くをいつも巡回(パトロール)していて なかなか止まってくれませんから
その姿を目では追えても デジカメ初心者の私が写真に撮る事など至難の技
観察しようと思うと 枝にぶら下がって休息している姿に出会うか 
あるいは 捕獲するかですが いずれにしても 運や技が必要です

幸い今回は男子君が虫取網で捕獲したオオヤマトンボを観察出来ました
そこで このブログで記事にした オニヤンマ コオニヤンマ ヤブヤンマ と
オオヤマトンボ とを 見た目の比較ができればと思い 
私のようなトンボ初心者用に並べてメモしました
写真は メモを補足する程度のものですが 参考になればと思います

20080821_ooyamatonbo3 オオヤマトンボ  エゾトンボ科 

・腹の先部がふくらみ 
 ふくらみ始めるあたりに
 黄色の帯がある
   
・複眼 緑色
     左右の複眼が面で接している
・止まり方 ぶら下がる
・産卵の仕方 
 短い生殖弁で放卵する種が多いが
 長い生殖弁を泥に差して産卵する種もある

Oniyanma オニヤンマ  オニヤンマ科

・複眼 緑色 
     左右の複眼の一部分が接している
・止まり方 ぶら下がる
・産卵の仕方 
 長い生殖弁を砂や泥に差して産卵
  

Kooniyanma2 コオニヤンマ  サナエトンボ科
   
・うしろ脚が長い
・複眼 緑色 
     左右の複眼が離れている
・止まり方 平らな姿勢
・産卵の仕方 短い生殖弁で放卵

Yabu_yanma ヤブヤンマ  ヤンマ科
   
・複眼 青色 
     左右の複眼が面で接している
・止まり方 ぶら下がる
・産卵の仕方 
   産卵管で植物の中に産卵

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